これだけの情報ではアレルギーとは判断できませんが、子どもの喘息の9割はアレルギー性のものと考えられ、疑いのある場合には、小児科でアレルギーを専門にしている医師に診てもらって下さい。
もし、アレルギーが原因である場合には、その原因によって環境整備など対処方法が異なります。
アレルギーの病気が、年齢と共に変わっていくことがあります。その様子がアレルギーが行進しているように変わっていくので、《アレルギー・マーチ》と呼ばれています。
例えば、乳児・幼児に、アトピー性皮膚炎の症状が出てきたとします。その後、小学校に上がる前に気管支喘息の症状が出て、さらに思春期が過ぎる頃に花粉症になる、というような様子です。
小児科でアトピー性皮膚炎や喘息の治療を早めにしっかりと行いたいのは、この《アレルギーのマーチ》をくい止めたいと思っているからでもあります。
また最近、保護者の方の中にはアレルギーと聞くと、テレビなどの情報番組を見て、極端な食餌制限をしたり、民間療法の中でも症状に対して不適切な方法を行って、更に悪化させているケースも見受けられます。喘息やアトピーを疑ったら自己判断せずに、専門医に診てもらい、必要であれば適切な治療を受けましょう。